高齢者の脳機能維持・改善に有効といわれる「学習療法」
指導スタッフと入所者らが会話を弾ませながら簡単な読み書き計算に楽しく取り組んでいるということです。
学習療法室で指導スタッフが「○○さん、おうちはどこでした」
「地域で楽しいことは何でした?」などと、世間話をしながら、ゆったりとした雰囲気づくりから始めていきます。

1けたの簡単な計算の繰り返しや文章の音読、漢字書きなど初めての体験に最初は緊張気味だった入所者らも、すらすらと進むドリルに慣れてくると「楽しいね」「頭を使わないと、もう忘れっぽくて」と、だんだん楽しい雰囲気になっていったそうです。
学習療法とは"脳トレ"でおなじみの川島隆太東北大教授と学習指導の公文が、読み書き計算のドリル教材や指導ノウハウを科学的にシステムとして確立したものです。
個人ごとの度合いに合わせながら、すらすら100点満点が取れるレベルの教材を、指導スタッフと利用者がコミュニケーションを取りながらマンツーマンで取り組んでいます。
難しいとか思わせない程度に、本当に簡単な頭のトレーニングとして、楽しんでできるように仕向けています。
認知症の改善、脳機能の維持を目指して、日ごろから、元気な私たちも、始めたいものですね。